C.H.I.P.届いたので3秒だけ触って気付いたこと

100000年前にキックスターターで投げてた案件のNext Thing CoのCHIP Computerが届いたので適当に触ってみました。その感想です。

 

  • コンポジット端子が付いてくる

映像出力用のコンポジットケーブルが付いて来ます。本体とは4端子イヤホンプラグで接続されます。この辺りの製品とか直接使えるかも。

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  • USBは一個

ちょっと物足りないかな、と思いますが、Wi-Fi運営する場合は本体にビルトインされているので丁度良いかも。

 

  • 技適通ってない

しかし、残念ながらこちらの商品は技適が通っていません。電波モジュールに電源を供給したまま使用すると電波法違反となります。私は気にせず使っていますが、気になる人は基板から電波モジュールの電源パターンを切除し、USBからWi-Fiドングルを刺しましょう。

 

  • プラスチックのシールド

基板の背面にショート防止のためのシールドが付きました。

 

  • 廃熱が最悪

上記のプラスチックシールドがCPUの真上を保護しています。これのせいでCPUからの廃熱が籠もってしまいます。どのくらい暑いかと言うと、負荷をかけてから10分すればプラスチックがかなり熱を持ち始めるくらいです。火傷防止の意味もあるのかもしれません。

 

  • 安い

知っての通りCHIPは$9で買える小さなパソコンです。その中に4GBのストレージ、512MBのメモリー、1GHzのCPUを載せています。ちょっとしたサーバーを組むのに最適です。

 

  • 壊れた時怖い

もしストレージが破損して起動出来なくなると、今の所日本語のhow toが存在しない為、どうにかしてブートを自力で書き込まねばなりません。私はまだ修復法を知らないので壊してないです(因果逆転)

 

  • GPIOいっぱい

なんか40個くらい端子が並んでます。V-INはありません。多分ラズパイと同じく5Vの端子に電圧を掛けたら起動すると思いますが試していません。 ←CHIPの5V出力をもう片方のCHIPの5V出力に繋げて起動してみましたが、電源側のCHIPしか起動しませんでした。全てのの5V出力端子で同様です。出力が足りないか、もしくはそんな機能ねーよってことみたいです。

 

  • ufwが使えない?

sudo apt-get install ufw で放り込んでみましたが、ufw enableと入力した直後にフリーズしました。再起動後はdisableで止まっています。壊れると嫌なので、一度目以降は再現していません。

 

  • VNCが不安定

Tight VNC Serverを放り込んで起動して遊んでいた所、固まりました。メモリ不足か熱暴走か分かりませんが、こちらも二度目の再現は行っていません。

 

価格は圧倒的にCHIPが有利です。技適が入っていないためWi-FiBluetoothは使えませんが、zeroと比べてMicroSDにお金を費やさなくて大丈夫な点に好感が持てます。

逆に、zeroの場合はOSが壊れてしまったとしても、SDカードを書き換えれば簡単に起動出来るのに対し、さっき書いた通りCHIPは壊れてしまった時に右往左往しなければなりません。

また、CHIPで高解像度出力を得るためには、それ相応のアタッチメント(D-sub端子HDMI端子アタッチメント)が必要です。またグラフィック性能がそこまで良い物ではないので、別に高解像度である必要は無いでしょう。むしろCUI前提で構築した方が楽しいかも。

対してRaspberry Pi Zeroは、基板に直付けでHDMI出力が存在します。また動画再生向けに特化した専用ソフトが存在し、zero内のリソースをフルに使った鑑賞が可能です。目的が違うので、使い道を吟味して選んで購入して下さい。

 

  • ドージドッグのドヤ顔

検品シールが柴犬のミームです。SUCH PASS NTC ってドーンと書いてあります。