フェザーズレッドの蒸煙の妄想シナリオ書くだけ書いてる。世界観がぜんぜん完成してなくてほぼ妄想で書いてて無意味だけどたのしい!!

フェザーズレッドの蒸煙 シナリオ名:蟻地獄(人数:2~4人)

皆が住んでいるフェザーズレッドに、近くの街であるA街の壊滅の噂が流れる。
A街から届くはずの定期物資が数日滞っており、連絡途絶となってしまっていた。
その街は龍素の採掘場があり、安価に龍素が仕入れられる街として、フェザーズレッドにとっては無くてはならない存在だった。
このままでは威形の狩りで追い着かない需要分、他の街から高値で龍素を買い付けなければならなくなり、手痛い出費が予想されるだろう。
情報途絶の早期解決は、都市戦略としても重要事項である。
調査隊に選抜された兵士である貴方達は、数人の兵士のみの調査隊を結成し、運搬途絶の調査と、道中の民間人の救援を依頼されることとなった。

【調査開始】

露骨に賄賂を欲しがる指令にお金を渡すと、「B商会の連中が騒動に巻き込まれているらしい。連絡を取れば有用な装備を一部貸してくれるとのことだ」と助言を得られる。B商会の名前はここで初めて聞くことになる。
隊長からの話を聞かずとも、下街で聴覚に成功すると、B商会の被害についての噂を聞く事が出来る。

B商会に赴くと、商会内はとてもザワついており、慌ただしく走り回る商会メンバー達を確認出来る。窓口に調査隊である旨を伝えると、「我々も詳しいことはよく分かっていない、調査に行くならこれを持って行くと良い」と言って、簡易換装としてメンバー全員に煙幕装置が配られる。煙幕発動中は、自身への視覚と嗅覚の判定がそれぞれ半分になる。自身による視覚と嗅覚の判定も半分になるので注意。発動と停止に少し時間が掛かるが、発動回数や発動時間に制限は無い。
商会内部で聴覚に成功すると、「先日送った商人達には、目玉商品である最強の蒸煙機を持たせているから安心だろう」という噂を耳にすることが出来る。

【都市を出る】

道中、何も無い所で視覚に成功した場合、龍素を荷車に乗せて戻って来る煙機乗りが一切確認出来ないことに、当たり前ながらも異様な感覚を覚える。

都市を出て二日目に、KPから聴覚のダイス判定を求められる。成功すると、岩陰に不穏な蒸煙機が隠れていることが分かる。直後に盗賊との戦闘が開始する。失敗すると、不意打ちで攻撃を受けてから戦闘開始となる。
戦闘に勝つと、蒸煙機を一台手に入れることが出来る。この蒸煙機は乗り換えても、装備を換装して行っても構わないが、大き過ぎて輸送することが出来ない。
(乗り換えた後、今まで乗ってきた蒸煙機を輸送することは可能)

蒸煙機に対して視覚に成功すると、機体の脇腹にB商会のロゴが刻まれている事が確認出来る。
起動した場合、通常の蒸煙機とは違うドスの聞いた低い駆動音が鳴り響く。ここで聴覚を強制的に振る。成功した場合、この機体に搭載された炉は、とても高性能な物であると理解する。多少出力をオーバーしても問題無いと理解した蒸煙乗りは、その後の機体制御全般に判定+2のボーナスが加えられる(最大9)。
嗅覚に成功した場合、機体周辺にオイルの焦げた臭いが立ちこめていることが分かるのと同時に、機体に搭載された全ての武器の駆動系が、1度の戦闘を終えた後に使い物にならなくなるだろうと予測する。
失敗するとそれぞれ「視覚:とてもカッコイイと思った」「聴覚:良い音色だと思った」「嗅覚:むせる」の結果となる。

B商会内の噂と、鹵獲した蒸煙機のB商会のロゴと、その性能を確認した調査隊は、この蒸煙機が商会随一の蒸煙機であると確信するだろう。調査隊は商会メンバーが盗賊の奇襲により全滅している可能性を考慮し始め、調査隊全員が都市からの増援を寄越した方が良いのではないかと考え始める。この場で増援を頼むためにフェザーズレッドへ伝令を送ると、伝令日数の不足が無くなり、最終シナリオクリアが確定する。増援が来る前にA街へ進行した調査隊は、そのままシナリオを続行する。

調査隊である貴方達は移動して三日目、道中に打ち捨てられた死体を見つけるだろう。死体に対して視覚判定に成功すると、懐に仕舞われた手紙の内容を確認出来る。嗅覚に成功した場合、その死体は死後二日経っていることが分かる。

(手紙の内容)
――――――――――――――――B商会へ――――――――――――――――

全略。我々はA街行きのB商会メンバーである。
都市から出発して四日目、道を断絶する巨大な亀裂を発見。
現場付近を調査した所、運悪く威形と遭遇してしまい、当方に甚大な被害が発生。
雇った兵士達は殿を勤め、その使命を果たしたが、我々はこの岩陰から出られなくなってしまった。
7日ほど逃亡の機会を伺っていたが、どうやらこの亀裂は威形の住処らしい。独力による逃亡が絶望的である。
緊急連絡が必要と判断し、我が商会随一の"商品"に伝令役を搭乗させ、この手紙を持たせている。
我々は現在も岩陰に隠れている。いつ威形に発見されるかも分からず気が狂いそうだ。
伝令役を送ってから7日経っても援軍が来ない場合、残りの食料が心もと無いので、
我々の持つ"商品"を使って命懸けで帰還することになるだろう。
練度の足りない我々だけで、決死の逃亡戦など決行したくない。至急応援を求む。

(猫の手の捺印)――――――――――――――――――――YYY年 MM月 DD日


この手紙を見た貴方達は、死体の死亡時刻から見て、都市に戻って調査報告をすると、最短でも援軍が一日だけ間に合わないことが分かる※。嗅覚に失敗した場合、手紙の日付と、今日の日付から、決死の脱出が実行される日付を割り出しても良いだろう。
情報が出揃った調査隊達は、立ち往生してしまった商会メンバーの救出を、自分達の手だけで決行しなければならないと悟った。

もしこの時点で戻って報告することを選択してしまった場合は、後日商会メンバー全員の死亡が確認されたことにより、調査隊のメンバーはフェザーズレッドの崇高な理念を汚した軟弱物として、軍法会議に掛けられることとなるだろう。兵士の命は羽毛布団より軽い。

先に進んで救助に向かう場合、丸一日を掛けて移動した調査隊は、亀裂を遠目から確認することが出来るだろう。
その亀裂の幅は10mに達し、横の長さも400mはあるだろうか。通常の蒸煙機では飛び越えることが出来ないだろうと直感する。
さらに調査隊は亀裂の周りを巨大な威形が巡回しているのを発見するだろう。同時に、KPから視覚のダイスを求められる。成功すると、商会メンバーの隠れている岩陰を発見する。商会メンバーの一人が亀裂を背にし、こちらに向かってライトを使ったモールス信号を送ってきているのが確認出来る。
モールス信号に気付くと、「イギョウ ノ スアナ キュウジョ モトム」「メーデー」「SOS」「タスケテ」「ハラヘッタ」など、とにかくこちらが気付いたことに安堵しているのだろう、通信を連打し始める。
威形を誘き寄せてその間に逃げてもらうか、商会メンバーを護衛しながら逃げるか、一緒に戦って威形を倒すか、その場で決めて行動しよう。

【帰路】
商人達が調査隊に加わり、伝令役の蒸煙機を所持していた場合、伝令役の蒸煙機の緊急メンテナンスが行われ、武器が完全に回復し、その後盗賊達が現れなくなる。
その他の場合、一日に一度、KPによる10D1<4の判定で二人組の盗賊が顔を出す。伝令役の蒸煙機を所持していない場合、倒した時に伝令役の蒸煙機をもう一度落とす。一度倒すと盗賊は現れなくなる。


その他

クリア条件は「商会メンバーの生還」もしくは「罪の隠蔽」などである。

商会メンバーに対し、半分愚痴の様な形で不手際を指摘すればするほど、シナリオクリア時のボーナスが少しずつ加算される。
(帰りの龍素を運搬する煙機乗りを確認出来なかったのにそのまま進んだこと、亀裂が確認出来た段階での伝令役の配送を怠ったこと 等)
KPの裁量で、指摘内容が商会メンバーの不手際だと認められた場合は、逐次ボーナスとして加算される。
威形の注意を引く:自動的に商会メンバーの脱出が成功する。商会メンバーは伝令役の死体が転がっている付近まで後退し、貴方達の帰還を待ち続けるだろう。
威形の討伐:やったぜ。
罪の隠蔽:手紙を確認してから2日間、何もせずその場でキャンプを行い、その後何事も無かったかの様にフェザーズレッドに戻り、手紙に書かれた亀裂の詳細のみを報告すると、商会メンバーを見殺しにシナリオクリアとなる。もしくは現地まで赴き、亀裂を確認し、そのまま帰った場合も同様にクリアとなる。

クリアとする案:手紙を確認した時、メンバーのうち一人をフェザーズレッドまで戻し、伝令役として都市に戻す。この場合、亀裂まで足を運んだメンバーは、現地の商会メンバーに狼煙やモールス信号などで連絡を取り「帰りの食料を融通するから、逃亡戦実行を数日遅らせよ」等と知らせることが出来れば、シナリオクリアとなる。


A街までの一本道(区間は全て移動一日分)
 【フェザーズレッド】――【盗賊との遭遇】――【伝令役の死体】――【亀裂】――【A街】

【フェザーズレッド】遺跡での蒸煙機の採掘が盛んな都市。

【A街(仮名)】龍素の採掘が盛んな街。フェザーズレッド以外の販路を持てないため、龍素を安く買い叩かれている。(草案時の名称はダウンズグリーン)

【盗賊】2人組の煙機乗り。片方を倒すともう片方は必ず逃げる。どちらを倒しても、両方倒しても、得られる蒸煙機は鹵獲されたと思しき伝令役の蒸煙機一台だけである。脇腹にB商会のロゴが刻まれており、武器が酷く消耗している。

【亀裂】最近住み着いた威形の巣。巣から見える範囲内をテリトリーにしている。依頼開始時から7日前に亀裂に住み着き、亀裂が見えなくなる距離までは移動せず、巣に戻る。体力が半分以下になると亀裂の向こう側へと飛んで行くが、その場合A街側から待ち伏せしていた煙機乗り達の総攻撃により死亡し、討伐完了となる。

【都市戦略部隊(仮名)】腐敗が進んでいるお飾りの上部警備組織。自身の部隊を出す事は稀であり、余所の兵士を借りることが多い。

【B商会(仮名)】「煙の乱れは宇宙の乱れ」を標語にした新生弱小商会。正義感が強く、義侠心に溢れている。A街で蒸煙機を売った金で龍素を買って帰り、生計を立てている。(草案時の名称はウォールズ商会)

【商会メンバー遭難の流れ】
商会メンバーはフェザーズレッドを出て3日分の道を走り、亀裂を発見。調査中に威形に見つかり岩陰に隠れるが、兵士は全滅。潜伏して7日後にフェザーズレッドへ伝令役を走らせるが、伝令が盗賊の奇襲により死亡、蒸煙機を鹵獲される。盗賊はその後フェザーズレッドへと向かい、その道中に調査隊と遭遇する。

※最短で一日間に合わない:伝令役が殺されたのは威形の巣出発から1日後であり、その後2日が経っている、つまり残り4日である。戻って事情を話し、即行で戻って援軍を呼ぶとしても、戻るのに2日、援軍を連れて威形の巣まで到着するのに3日、計5日を要する。4日以内に援軍が到着出来ないため、商会メンバーの決死の脱出に間に合わない。